ガチ恋は フラれてからが 始まりだ

どこかの推しにフラれたどこかのファンのブログです

自分の推しの仕事がゼロになる日

こんにちは、+思考さんです。フリガナなしバージョン!


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、娑羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
奢れる者久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂には亡びぬ。偏に風の前の塵に同じ。


はい、こちらは、かの有名な「平家物語」の冒頭部分です。
社会に出てから使う事はないと思っていましたが、思い出すと意外と今でも何も見ずに暗唱出来て驚きました。記憶力…!

盛者必衰の理、そうです、盛り立てられた者には必ず衰える時が来るんですね。


回りくどい言い方になってしまいました。
今回は、私の推しの仕事がゼロになった時の事を書こうと思います。

「それって、ガチ恋と関係ある?」
「あるんですよ、それが」


詳細は今回も省かせて頂きます。

推しに来た少し大きめ&長めの仕事が終了し、ただのファン(この頃はまだガチ恋ではない/認知もなし)の私は浮き立っていました。
推しの仕事っぷりが物凄く良かったからです。欲目もあったかもしれませんが、良い現場に良いメンツに恵まれて、良い部分を引き出して貰えたと思っていたからです。

そこまでは緩やかにではありましたが、仕事は増える傾向にあったし、どこかの仕事が終わる頃にまた新しい仕事のお知らせがある感じでした。
途切れるなんて事はなかったのです。


浮き立っていた私は本当にしばらく気付きませんでした。
「よっしゃあああ!これで推しはもっともっとステップアップして、また大きな仕事が来るかもしれないぞー!」なんて毎日思ってました。


でもね、来ないんです。
大きなものも小さなものも、舞台もテレビも雑誌も接触も、本当に何も。
毎日公式サイトを覗きに行きました。
良いお知らせはない。悪いお知らせさえない。


推しに会える事を確約されたチケットは私の手元に1枚もなかった。だって推しに仕事がないから、そりゃあただのファンの私は会う機会なんてあるわけないんです。


…書きながら思い出して背筋が凍る!(笑)


私の推しは世界一です。どこに出しても恥ずかしくない、だから推してるんだ。(何の話だ)

ここまでが順風満帆でしたので気付きませんでしたが、この時初めて「人生でもう二度と推しに会えないかもしれない恐怖」を感じました。
推しの新しい仕事の予定が決まる事も、手帳のスケジュールが推しの予定で埋まる事も全然当たり前じゃないんです。

よく一緒に仕事をしていた人達がその後も順調に新しい仕事をしている情報が入ると、推しを思い出して勝手に焦っていました。このまま推しが世界から忘れ去られてしまったらどうしようって。

そこから半年、何の音沙汰もないまま過ぎて行きました。推しが生きているのか死んでいるのかも分からない日々でした。


そしてようやく発表された新しい仕事!
以前より見るからに現場の規模が下がっていましたが、推しに会える喜びで、そんな事は気にしない、見ない、気付かないフリをして現場へ行きました。


現場に行って私は絶望しました。ファンがいない、全然いない…推しのファンが激減していました。
気付いたんです、人気なくなってるって。
推しの人気がものの見事に落ちてる。


ヤバいじゃん!!!!!!!!ちょっと!!!!!!!!推し!?!?!?!?!?!?!?ピンチじゃないこれ!?!?!?!?!?!?


心の中で思いながら、とぼとぼと帰路に着きました。何が出来るのかなんてすぐに分からなかったですが、

仕事の規模が以前より下がる

ファンがいなくなる

推しのモチベーションが下がる

推し引退

という最悪の結末だけは絶対嫌だったので、1人でもいいからファンよ戻ってきてくれ!増えてくれ!と思いながら、細々とファンが増えるように勧誘しまくっていました。


でも、半年以上ぶりの現場で見た仕事をする推しは、「この人の事を何があっても生涯私は応援していくんだろうな」って思ったあの日と何も変わらない姿でした。かっこよかった。だからこそ最悪の結末は向かえて欲しくない。


月日が流れ、あの日私の脳裏をよぎった引退という恐怖の二文字は、主に推しの努力で無事に回避され、盛り上がりを少しずつ取り戻した推しは今もありがたい事に仕事を続けてくれています。


ガチ恋になった今でも私が同担拒否になっていないのは、ファンがいる事の安心感があるからかもしれません。
本末転倒なんです、推しが不本意な形で今の職業を辞めてしまったりしたら。そんな結末にはしたくない。私1人で何が出来るわけでもないかもしれませんが。


まーた長くなってしまいました!
とりあえず私の推しは世界一!そこは譲りません!


+思考さんの質問箱
https://peing.net/ja/plus_shikou


全てのガチ恋に幸あれ!